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富満 広; 長谷川 裕司*; 相澤 一也
Physics Letters A, 309(3-4), p.183 - 188, 2003/03
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Physics, Multidisciplinary)われわれは、高配列熱分解黒鉛の反射を用いると、後続のSi単結晶の反射強度が三倍に増強されることを見いだした。この現象は、精密中性子光学分野で活用できる。この現象は、黒鉛中の格子定数分布で説明できる。
中村 博雄; 清水 正亜; 山本 正弘; 高津 英幸
Journal of Nuclear Science and Technology, 25(1), p.81 - 91, 1988/01
本報告では、JT-60のモリブデン(Mo)第1壁の選定に関連した研究開発(R&D)について述べた。JT-60のパラメータは、B=4.5T、放電時間=5~10s、追加熱パワー20~30Mwであり、従来装置に比較して厳しい。そのため、材料・熱・強度・真空特性についてR&Dを行なった。まず、高融点金属材としてMoを、低原子番号材として熱分解黒鉛(PyG)とSiC被覆黒鉛を候補材として選択した。これらについて、実機形状第1壁の試作を行ない、加工性・製作性・接触熱抵抗等についてのデータを得た。Moについては、スパッタ比軽減効果のあるハニカム形状第1壁の試作を行なった。次に、Mo,PyG,SiC/C,Moハニカムについて、電子ビーム加熱試験を行なった。以上のR&Dから、JT-60の第1壁材としての総合評価を行ない、熱衝撃特性・放出ガス特性の優れているMoを選定した。PyGおよびSiC/Cは低原子番号材としての将来性を含んでおり、今後、データベースの蓄積が必要である。
中村 博雄; 新倉 節夫*; 内川 高志*; 小野塚 正紀*; 山尾 裕行*; 名山 理介*; 伊尾木 公裕*
JAERI-M 86-048, 48 Pages, 1986/03
トカマク装置のリミタ材としての炭化チタン被覆モリブデン、高級黒鉛(IG-11,AXF-5Q、ATJ)及び熱分解黒鉛(PYROID)の熱衝撃特性・熱疲労特性を調べる為に、120KW級の電子ビ-ム加熱装置を用いて光熱負荷試験を行った。試験形状は、JT-60リミタ形状(TiC/M、平板形状(IJ-11,AXF-5Q,ATJ,PYROID)及びバンパ-リミタ形状(IJ-11)の3種類とした。実験条件は、熱サイクル試験の場合、340W/cm3sec1000回とした。また熱衝撃試験の場合、0.9~2.2KW/cm2.5~21secとした。TiC/Moは、1.1KW/cm11secでは 損傷はないが、1.1KW/cm21sec及び2.2KW/cm2.5secでは表面溶融・TiC層の剥離が見られた。IG-11,AXF-5Q,ATJの平板形状黒鉛の場合、1.1KW/cm11secでは損耗はないが、1.1KW/cm21sec、2.2KW/cm2.5secでは蒸発による損耗があった。PYROIDは、損耗が見られなかった。
曽根 和穂; 西堂 雅博; 阿部 哲也; 山田 礼司; 小原 建治郎; 大塚 英男; 村上 義夫
Proc.7th Intern.Vac.Congr.and 3rd Intern.Conf.Solid Surfaces, Vienna, p.375 - 378, 1977/09
電解研磨およびエメリー低で粗くしたモリブデンの表面およびバフ研磨した熱分解黒鉛の表面を100keVのHeおよび200keVのHでイオン衝撃した。電解研磨したモリブデンの臨界照射量(ブリスター生成)は約7.510、(ヘリウムの場合)および2.510(水素の場合)particles/cmであった。ヘリウム衝撃の場合を例にとって電解研磨したモリブデン表面をエメリー紙(#1200,#400,#100)で粗しブリスター生成が減少または抑制されるのを見出した。熱分解黒鉛の照射面は時間と共に侵食が進行することが判明した。
小原 建治郎; 阿部 哲也; 曽根 和穂; 山田 礼司; 大塚 英男
真空, 20(5), p.176 - 179, 1977/05
核融合炉において、不純物による放射損失は、高温プラズマを達成する上できわめて重要な問題である。不純物は第一壁やリミターの構成材とプラズマとの相互作用の結果生じるスパッタリング、ブリスタリングあるいは化学反応に起因する。本論文では、構成材の候補材料のひとつとしてあげられている熱分解黒鉛(pyrolitic Graphite)にHe,Hを照射した場合の表面形状変化の照射量依存性について述べる。照射装置には原研低エネルギー加速器(コッククロフトーワルトン型)を使用し、加速電圧及びフルエンスについてはHe,Hともに100kV,110~510ions/cmについて行なった。照射後の観察はSEMにより行なった。なお、本論文は「第17回真空に関する連合講演会」(1976年11月27日、京都)にて講演した内容に、一部加筆したものである。
曽根 和穂; 大塚 英男; 阿部 哲也; 山田 礼司; 小原 建治郎; 成沢 忠*; 塚越 修*; 佐竹 徹*; 小宮 宗治*
真空, 20(4), p.136 - 141, 1977/04
室温におけるモリブデンのスパッタリング収率をオージェ電子分光法を用いて測定した。イオンビームは0.1~6keVのプロトンである。この方法は10atoms/ion程度の微小なスパッタリング収率を測定するには有力な方法である。また熱分解黒鉛のスパッタリング収率を測定するには有力な方法である。また熱分解黒鉛のスパッタリング収率を上記エネルギー範囲のプロトンについて、物理的スパッタリング収率と化学的スパッタリング収率を分けて測定することに成功した。また本論文は昨年11月26日学振141委員会の研究会および、11月27日真空に関する連合講演会において講演した内容をまとめたものである。
曽根 和穂; 阿部 哲也; 小原 建治郎; 山田 礼司; 大塚 英男
Journal of Nuclear Materials, 71(1), p.82 - 88, 1977/01
被引用回数:18100keV Heおよび200keV Hイオンビームを密度2.23g/cmの熱分解黒鉛表面(研磨したbasal plane)に垂直に入射させ、いずれの場合も110~510particles/cmの範囲でイオン衝撃した。衝撃後、走査型電子顕微鏡で表面観察を行い侵食の様子を調べた。ヘリウムの場合510でみられる円錐形の表面構造および水素の場合の110でみられるブリスターは熱分解黒鉛では初めて観測されたものである。また表面の研磨程度を変化させると同じフルエンスのもとでも侵食の様子が異なり、むしろ粗い面の方が侵食が抑制されるようである。